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Hitachiアカデミックシステム研究会

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 第51回研究会を以下のとおり開催しました。ご参加いただいた皆様、誠に有難うございました。

第51回研究会について

日時 2024年 10月 25日(金)13:30~16:40
テーマ 『 防災・減災・復興における技術イノベーションの現在そして未来 』
開催形式 ハイブリッド形式(現地参加またはオンライン)
(現地参加) 上限30名・先着順
  TKP東京駅カンファレンスセンター11階カンファレンスルーム11D → アクセス方法
  (東京都中央区八重洲1-8-16 新槇町ビル11階)
(オンライン)上限350名・先着順  Zoomウェビナー
プログラムPDF HAS研第51回研究会プログラム

 近年、地震や津波、豪雨などの大規模な災害が頻発し、防災・減災への意識が高まっています。このような状況を受けて、防災・減災・復興における技術イノベーションの重要性がますます注目されています。そこで、今回の研究会では、「防災・減災・復興における技術イノベーションの現在そして未来」というテーマを掲げ、本分野の研究の最前線でご活躍されている皆様にご講演いただくことになりました。新技術や先進的な取組みについての理解を深めるとともに、議論を通じて防災・減災・復興における技術イノベーションの現況や今後の展開について考える貴重な機会となることをめざしています。
 皆様方におかれましては、ぜひお申し込みいただき、ご予定いただけますと幸いです。 参加お申し込みは上記のURLからお願いいたします。

プログラム(敬称略)

開会挨拶 (13:30~13:40)


『リアルタイム津波浸水被害予測技術の発展と津波デジタルツインの構築に向けて』
(講演 13:40~14:30)

 近年の津波の予測技術は、観測・通信技術の発展、観測網の拡充、計算機性能の向上に支えられて大きく発展し、事前の計算を基にしたデータベースに基づく予測方法から脱却しつつある。本稿では、観測・計算の融合による津波の予測技術の進展を踏まえ、リアルタイム津波浸水・被害予測技術に焦点を当て、その現状と展望について論ずる。

講演者

講師

越村 俊一
東北大学 災害科学国際研究所・教授・副所長
株式会社RTi-cast・CTO

プロフィール

 1995年に東北大学工学部土木工学科卒業、2000年に同大学院工学研究科博士後期課程を修了、博士(工)。2000年4月、日本学術振興会特別研究員として東京大学地震研究所およびアメリカ海洋大気局に勤務して津波の研究に従事。その後、財団法人阪神淡路大震災記念協会「人と防災未来センター」専任研究員を経て、2005年5月に東北大学大学院工学研究科助教授、2007年に同准教授に配置換え、2012年4月に東北大学災害科学国際研究所教授(現職)。2018年3月に東北大学発スタートアップ、株式会社RTi-castを設立、CTOとして活動中。

 主な研究テーマは、次世代津波数値シミュレーションの開発、高度津波情報システムに関する研究、リモートセンシングによる災害の被害把握手法など。センシングとシミュレーションを融合した「災害デジタルツイン」の研究に産学連携で取り組んでいる。ベクトル型スーパーコンピュータを利用したリアルタイム津波浸水被害予測システムが内閣府の総合防災情報システムに採用され、現在運用中。

 主な受賞は、土木学会論文賞(2010)、Coastal Engineering Journal Award(2000, 2011)、Hazard2000国際賞(2013)、科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)(2018)、日本オープンイノベーション大賞 総務大臣賞(2019)、大学発ベンチャー表彰特別賞(2021)など。

(休憩 10分)


『フィジカル・インテリジェンス(PI)の展開構想』
(講演 14:40~15:30)

 自律知能を持ったレスキューロボットが災害時の不足事態下で、劣悪環境に適応しながら現場を移動して計測を行い、その現実をサイバー空間に再現し、人間やAIと共に行動することが望まれています。フィジカル・インテリジェンス(PI)は、自律知能を備えたロボットが、デバイス、センサ、ソフトウェア、AI、そして人間とつながり、ロボット単体でなくヘテロジニアスな複数の知能体が実現する集団知能です。本講演では、これまでのレスキューロボットの研究開発をふまえ、フィジカル・インテリジェンスのあり方について論じます。

講演者

講師

田所 諭
東北大学 タフ・サイバーフィジカルAI研究センター
センター長

プロフィール

 1984年、東京大学工学系大学院修士課程修了。1993年、神戸大学助教授、2002年〜、国際レスキューシステム研究機構会長。2005年〜、東北大学教授、2014年、同副研究科長、2019年〜、同タフ・サイバーフィジカルAI研究センター長。2014〜18年、内閣府ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジプログラムマネージャー。2016〜2017年、国際学会IEEE Robotics and Automation Society会長。IEEE RAS George Saridis Leadership Award in Robotics and Automation、文科大臣表彰科学技術賞、他受賞。レスキューロボットの研究に従事。博士(工学)。IEEE Fellow。

(休憩 10分)


『災害対策を支援する映像解析AI』
(講演 15:40~16:30)

 近年、都市化や地球規模での気候変動に伴い、世界中で大規模な自然災害の発生が増加し、その被害規模も甚大になっています。これらの被害の拡大を防ぎ、早期復旧を行うためには、被害状況をいち早く把握することが必要です。本講演では、これらの課題に対し、日立が取り組んでいる災害状況を把握する映像解析AIの開発状況を紹介し、併せてそのシステムを実現する周辺技術をご紹介します。

講演者

講師

岡崎 聡一郎
株式会社日立製作所 研究開発グループ 知能ビジョン研究部 研究員

プロフィール

 2017年 京都大学大学院情報学研究科修士課程修了。前職のセキュリティ企業での監視映像解析に関する研究開発業務を経て、2020年に株式会社日立製作所に入社。入社後、現在に至るまで中央研究所にて災害映像解析に関する研究開発に従事。この間、映像解析に関する国際ワークショップTRECVID2020における災害映像解析タスクDSDIにおいて認識精度1位を獲得。その他、DCASE2021におけるAudio-Visual シーン分類タスクにおいて3位獲得、Kaggleにおける映像解析コンペにて複数金メダル獲得など。Kaggle Master。

閉会挨拶 (16:30~16:40)






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