第49回研究会(2023年10月4日)『生成AI等の新たなテクノロジーが導く未来 ~イノベーション技術の実装に向けて~』

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 生成AIをはじめとした新しいテクノロジーの出現が、私たちの社会に大きなインパクトを与え始めています。この革新的な技術を、いかにして社会やビジネスに実装していくかが、今まさに問われています。今回の研究会では、「生成AI等の新たなテクノロジーが導く未来 ~イノベーション技術の実装に向けて~」をテーマに据え、最前線でご活躍されている皆様にご講演いただき、理解を深めるとともに今後の課題や可能性について議論したいと考えています。

HAS研第49回研究会プログラム

2023年10月4日 第49回研究会

日時 2023年 10月 4日(水) 13:30~16:40
開催形式 ハイブリッド形式(現地参加またはオンライン)
TKP東京駅カンファレンスセンター2階カンファレンスルーム2B

プログラム(敬称略)

開会挨拶 (13:30~13:40)


『未来を実装する テクノロジーの社会実装について』
(講演1 13:40~14:30)

 テクノロジーの社会実装には何が必要なのでしょうか。

 数々の事例を見ていくと、実は新しい技術であればあるほど、技術の性能の改善などの技術的なイノベーションだけではなく、社会の制度や規範のイノベーションも必要なことが分かってきました。

 本講演では、デジタル技術を中心に、発明(インベンション)をイノベーションへと変えていった事例を見ながら、その共通項となる5つの要素を抜き出し、それぞれのポイントについてお話しします。

講演者

講師

馬田 隆明
東京大学 FoundX ディレクター

プロフィール

日本マイクロソフトを経て、2016年から東京大学。東京大学では本郷テックガレージの立ち上げと運営を行い、2019年からFoundXディレクターとしてスタートアップの支援とアントレプレナーシップ教育に従事する。スタートアップ向けのスライド、ブログなどで情報提供を行っている。著書に『逆説のスタートアップ思考』『成功する起業家は居場所を選ぶ』『未来を実装する』『解像度を上げる』。

(休憩 10分)


『マイクロソフト製品・サービスへのGenerative AI活用機能の実装について』
(講演2 14:40~15:30)

 昨今大きな注目を集めているGenerative AIをはじめとする様々な新技術が、Microsoft Azure / Microsoft 365 / Windows などの弊社製品・サービスへどのように組み込まれ、世界中のお客様の生産性向上に役立っているか、ユースケースを交えてご紹介致します。

講演者

講師

野崎 弘倫
日本マイクロソフト株式会社
執行役員 常務 最高技術責任者

プロフィール

1993年に株式会社エービック (現: NTTデータエービック)に入社。システムエンジニアとして金融機関向けシステム開発プロジェクトに参画する。1996年に日本オラクル株式会社に移籍しサポート、マーケティング、開発業務に従事したのち、1998年に米国本社Oracle Corporationに国際化エンジニアとして転籍する。PaaSの開発を様々なロールで従事した後、シニアディレクターとしてクラウド製品の製品開発をリードした。2020年2月にシンフォニーに移籍し、VP of EngineeringとしてFintechのSaaSシステム開発をリードした。2023年1月より帰国し、日本マイクロソフト株式会社に執行役員 常務 最高技術責任者(CTO)として移籍し現在に至る。2016年に米国 UCLA Anderson School of Management MBA 修了。2017年にシンガポール National University of Singapore MBA 修了。

(休憩 10分)


『説明できるAI(XAI)の社会実装に向けた取り組み』
(講演3 15:40~16:30)

 近年、様々な分野でAIの活用が進んでいますが、AIが複雑なブラックボックスであるため、安心して業務で使えない問題が指摘されています。このような背景からAIの判断根拠を説明するXAI(eXplainable AI)技術が急速に進展しています。

 本発表では、我々がXAI技術を社会実装する中で見えてきた新たな課題と、それに対する取り組みについてご紹介します。

講演者

講師

恵木 正史
株式会社日立製作所 研究開発グループ
デジタルサービス研究統括本部 先端AIイノベーションセンタ
メディア知能処理研究部 主管研究員

プロフィール

日立製作所に入社後、金融・気象・医療・公共など様々な分野のデータサイエンスに関する研究開発に従事。最近では特にAIの説明性・信頼性・公平性に関わる研究開発を中心に活動。

閉会挨拶 (16:30~16:40)