第31回研究会(2013年3月15日)プログラミング教育の展望
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2013年3月15日 第31回研究会
日時 | 2013年 3月15日(金) 13:20~18:00 (意見交換会 18:10~19:30) |
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場所 | 日本教育会館 9F第5会議室 (東京都千代田区一ツ橋2-6-2) |
プログラム
開会挨拶 (13:20~13:30)
『大学におけるプログラミング教育』(講演 13:30~14:30)
プログラミングはコンピュータの創成期から行われてきた作業であり、研究も早い段階から進められてきた。 今回は、大学の情報系学科でプログラミング教育を実際に担当するものとして、どんな点に注意しながら講義を構成しているのかなどについて取り上げる。
講師
今泉 貴史
千葉大学 総合メディア基盤センター 教授
プロフィール
平成4年に東京工業大学、平成12年から千葉大学と、大学教員として研究・ 教育に携わる。プログラミング言語、ソフトウェア工学、インターネット アプリケーションなどを研究対象としてきており、現在はインターネットセキュリティに関する研究が主。
『Unityの導く未来~非ゲームでの利用例~』(講演 14:40~15:40)
Unityとはさまざまなプラットフォームのゲームを制作するための統合型開発環境です。現在全世界に100万人の登録ユーザーが存在し、この開発環境を使ってクリエイティブな作品の数々を生み出しています。その用途はゲーム開発だけに留まらず、シミュレーターやメディアアート、教育など、様々な分野に広がりを見せつつあります。本講演ではUnityの概要の紹介とともに、ゲーム開発以外での利用例や、Unityを取り巻く環境の今後についてお話したいと思います。
講師
伊藤 周
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社
エバンジェリスト
プロフィール
株式会社セガでアーケードゲーム「頭文字D」「ガンダムカードビルダー」やモバイルゲーム「三国志コンクエスト」を開発。その後Unity Technologies Japan合同会社に転職し、Unityエバンジェリストとして今に至る。個人(@warapuri)としてもiPhoneアプリ「ScouterCam」を開発。短時間でゲーム開発を競うWEG:ゲームクエスト市川チャレンジの初代優勝者。
『オープンソースムーブメントが創り出した新たなビジネスモデル』
(講演 15:50~16:50)
Linux等のオープンソースソフト(OSS)が教育分野に広がっている。しかし、「オープンソースムーブメントが創り出した新たなビジネスモデル」を教育している教育機関は皆無に近い。日本企業の地盤沈下が叫ばれる昨今であるが、この地盤沈下の大きな要因は経営者及び技術者がこの「新たなビジネスモデル」を理解していないことにある。講演にてこの「新たなビジネスモデル」を説明し、参加者が少しでも教育に反映して頂ければ光栄である。
講師
成井 弦
特定非営利活動法人 Linux Professional Institute Japan (LPI-Japan) 理事長
プロフィール
1969年 DEC Japanに入社。ソフトウエアサービス部部長、大阪営業所所長、教育事業本部長、米国DEC教育・コンサルティング事業担当副社長、日本DEC取締役、日本SGI副社長等を歴任。2000年にLPI-Japanを設立。
著書:マルチメディアオムニバス(共著)(東洋経済新報社)、未来を創る経営者(共著)(生産性出版)
教員経験:法政大学 2009年 情報科学科 情報科学入門/学習院大学 2000年4月~2002年3月 経済学部「情報処理と現代社会」1968年、米国カンサス州立 Wichita State Universityで電気実験(Assistant Fellowship)
『企業から見た最近の組込みシステム開発人材の要件』
(講演 17:00~17:40)
90年代までの組込みソフト開発では、言語、OS等の個々の技術への追従能力が求められ、2000年代以降はシステムの巨大化に伴い、プロジェクト管理やアーキテクトがクローズアップされた。しかし近年は、オープンソース等を活用したできるだけ作らない開発へ、ウォーターフォール型からアジャイル開発へと、開発の進め方が大きく変わりつつあり、組込みシステム開発職場で求められる人材資質は大きな転換期にある。
講師
桑本 英樹
株式会社日立製作所 横浜研究所 組込みソリューション研究部 部長
プロフィール
1987年 (株)日立製作所 入社。2011年より 横浜研究所。
入社以来、日本語ワープロ、携帯電話、デジタルTV、プロジェクタ、 カーナビ、監視カメラ、医療画像処理、EMS等の組込みシステムに関する研究開発に従事。