第28回研究会(2011年9月13日)

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2011年9月13日 第28回研究会

日時 2011年 9月13日(火) 13:30~17:20
(意見交換会 17:30~19:00)
場所 日立マクセル本社ビル 2Fホール
(東京都千代田区飯田橋2-18-2)

プログラム

開会挨拶


『新しい情報提示技術としての複合現実感~愛・地球博から6年,ARブームの中で……』(講演 13:40~14:40)

現実と仮想を融合する複合現実感(MR)は、人工現実感(VR)の発展形として研究開発が緒についたが、近年は実世界の様々な場面で活用できる新しい情報提示技術として注目を集めている。本講演では、その基幹技術や実現方式を概観した後、設計・製造、芸術・娯楽・教育等への応用事例を紹介する。また、携帯電話でのAR利用、映画制作支援等に触れ、今後の挑戦課題である「隠消現実感」にも言及する。

*AR・・Augmented Reality(拡張現実)の略。現実環境に情報を付加提示する技術。

講師

田村 秀行
立命館大学 情報理工学部 教授

プロフィール

京都大学工学部電気工学科卒。工業技術院電子技術総合研究所にて「パターン情報処理」大型プロジェクトに参加し、画像情報処理、パターン認識の研究に従事。工学博士。1986年キヤノン入社。情報メディア研究所長の、傍ら1997年より(株)MRシステム研究所(専務)取締役を兼務。通産省「MR研究プロジェクト」のリーダーで、「複合現実感」の命名者。2003年4月より立命館大学教授。VFX映画評論家。主要編著書:「デジタル映像」(日本経済新聞社)「コンピュータ画像処理」(オーム社)など。



『筑波大学におけるeラーニングの導入』(講演 14:50~15:50)

筑波大学では、教育研究の高度化の一環として、ICTを活用した質の高い教育環境の提供、学習者の多様な学習ニーズに対応した新たな教育システムの創出などを実現するため、昨年8月から全学的なeラーニングの導入と運用を開始した。eラーニングシステムの核となる学習管理システムにはオープンソフトウェアであるMoodleを採用し、これに関連システムを統合して運用している。本講演では、システムの構成、Moodleの特徴、Moodleのカスタマイズとその狙い、今後の展望について議論する。

講師

新井 一郎
筑波大学大学院 数理物質科学研究科 准教授
eラーニング推進室 室長

プロフィール

専門は原子核物理学・原子クラスター物理学・理科教育。一昨年より、筑波大学eラーニング推進室長として、全学的なeラーニングの立ち上げと推進に従事。ICTを活用した真の意味での「学習者中心の教育」の展開に期待。



『日本の高度社会インフラ技術を世界へ~日立のスマートシティ事業の取り組み~』(講演 16:00~17:00)

世界的に深刻さを増す環境問題やエネルギー高騰・資源不足に加え、このたびの大震災における日本の復興に対応するため、地域の背景とニーズに合致した、次世代の社会インフラが切望されています。本講演では、日立が取り組む世界のスマートシティプロジェクトの進捗状況とそれを踏まえた次世代社会インフラのあり方を考察し、さらに、この夏の日立グループの節電における先進的な取り組みをご紹介します。

講師

木村 亨
株式会社日立製作所 情報制御システム社 大森事業所長

プロフィール

株式会社日立製作所大みか工場にて火力発電制御システムの開発に従事。2003年6月情報制御システム事業部発電制御システム設計部長、2006年10月電力第二システム部部長として国内電力会社向け、情報システム開発とりまとめを担う。2008年4月より現職。



総会 (17:00~17:10)

閉会挨拶

意見交換会 (17:30~19:00)