30周年記念大会(2018年9月10日)これからの10年~世界一の科学技術立国をめざす日本の科学技術戦略~
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2018年9月10日 30周年記念大会
日時 | 2018年9月10日(月) 13:30~17:10 (意見交換会 17:30~19:00) |
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場所 | フクラシア丸の内オアゾ (東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング 15,16階) アクセス地図はこちらです |
プログラム
開会挨拶 (13:30~13:40)
『今後の科学人材育成と産学連携について』(講演 13:40~14:30)
近年、急速なグローバル化に加え、第4次産業革命の進展により、産業構造が資本集約型から知識集約型へ大きく転換する中で、組織に内外の知識や技術を積極的に取り入れ活用する、オープンイノベーションの取組が世界的に進展している。このような状況の中、知と人材が集積する大学の役割は、ますます大きくなっており、我が国の経済社会が発展を続けていくためには、国を挙げた産学官連携、特に、「組織」対「組織」の協力により、共同で価値創造を行う「本格的な産学官連携」を進めていくことが急務となっている。
加えて、近年、他国が急速に科学技術に力を入れる中で、我が国の研究力の低下が大きな問題となっており、これを解決するためにも、現在、更には将来の担い手となる研究人材の育成は、喫緊の課題となっている。
この、我が国の科学技術、ひいては経済社会の方向性をも握る、産学官連携、人材育成について、政府、特に、文部科学省における取組を紹介するとともに、今後の方向性についての最新の動向について紹介する。
講師
西條 正明
文部科学省 科学技術・学術政策局
産業連携・地域支援課長
プロフィール
長野県松本市出身。1993年科学技術庁入庁。科学技術庁、文部科学省において、原子力、宇宙をはじめとする様々な分野の科学技術行政に携わる他、外務省の在米日本大使館一等書記官や内閣府のイノベーション・科学技術担当部署の参事官等を歴任。近年では、文部科学省ナノテク担当参事官、原子力課長を務め、2018年4月より現職。
(休憩 10分間)
『将来のモビリティ社会と自動運転の役割』(講演 14:40~15:30)
内閣府のSIPでは、2014年度から「自動走行システム」、および実質的に2018年度からSIP「自動運転(システムとサービスの実用化)」がそれぞれ5年計画で実施されている。本講演では、その概略を紹介するとともに、自動運転に係わる周辺環境として、IoT,電動化,シェアリングエコノミ,Fintech,都市化と過疎化,少子化と高齢化などテクノロジから社会・経済情勢を勘案し、道路・街路交通環境の階層性を考慮しつつ新たなモビリティ社会の将来像を考察し、そこで求められる自動運転技術の役割について考察する。
講師
大口 敬
東京大学 生産技術研究所 教授
次世代モビリティ研究センター・センター長
プロフィール
1993年東京大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。日産自動車(株),東京都立大学,首都大学東京を経て2011年より現職。本務先の生産技術研究所に加え、工学系研究科社会基盤学専攻課程担当,情報学環,総合文化研究科附属国際環境学教育機構,および2018年7月発足のモビリティ・イノベーション連携推進機構を兼務。専門は交通制御工学。交通容量,道路・街路の計画・設計,交通挙動解析,交通運用影響評価,モビリティシステムなどの研究に従事。産学官連携功労者表彰・国土交通大臣賞,米谷・佐々木賞研究部門,交通工学研究会論文賞などを受賞。内閣府SIP自動走行システム・次世代都市交通システムWG主査。
(休憩 10分間)
30周年記念行事 「HAS研の30年を振り返って」(15:40~16:10)
『Society 5.0の具体像を描くビジョンデザイン』(講演 16:10~17:00)
現代社会は、社会を支えるシステムの課題が複雑に絡み合い、ひとつの組織があるべき将来像を示すことは困難です。このような中、日本は課題解決先進国としてSociety 5.0というコンセプトを世界に向けて発信しています。ビジョンデザインは、社会を変えるためのデザイン活動です。
ヒューマニティが重視されるSociety 5.0における社会システムの姿をたたき台として示し、世界を巻き込んだ議論を起こすビジョンデザインの活動についてご紹介いたします。
講師
柴田 吉隆
株式会社日立製作所 東京社会イノベーション協創センタ
ビジョンデザインプロジェクト ユニットリーダ 主任デザイナー
プロフィール
1999年日立製作所入社。ATMなどのプロダクトデザインを担当ののち、デジタルサイネージや交通系ICカードを用いたサービスの開発を担当。2009年からは、顧客協創スタイルによる業務改革に従事。その後、サービスデザイン領域を立ち上げ、現在は、デザイン的アプローチで形成したビジョンによって社会イノベーションのあり方を考察する、ビジョンデザインプロジェクトのリーダーを務める。
ビジョンデザインのWebページは、こちらです。