第35回研究会(2015年3月9日)人工知能
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2015年3月9日 第35回研究会
日時 | 2015年 3月9日(月) 13:30~17:20 (意見交換会 17:50~19:20) |
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場所 | ハーモニアス・コンピテンス・センター (東京都港区港南二丁目16番1号 品川イーストワンタワー13階) |
プログラム
開会挨拶 (13:30~13:40)
『人工知能概論:これまでとこれから』(講演 13:40~14:40)
多岐に渡る人工知能の研究分野について、特に重要と考えられる分野における基本的な問題設定、方法論のキーコンセプトをできる限り平易に概観する。また、今後重要になると考えられる人間とのインタラクションを想定した人工知能の枠組みについて議論する。
講師
山田 誠二
国立情報学研究所 教授
プロフィール
1984年 大阪大学基礎工学部卒業
1989年 同大学院基礎工学研究科博士課程修了 工学博士
1989年 大阪大学基礎工学部助手
1991年 大阪大学産業科学研究所講師
1996年 東京工業大学大学院総合理工学研究科助教授
2002年 国立情報学研究所教授 現在にいたる
HAIヒューマンエージェントインタラクション、知的インタラクティブ システムに興味をもつ。
人工知能学会副会長
『画像認識・処理のためのディープラーニング』(講演 14:50~15:50)
数年前、多層ニューラルネットワークが物体認識を始めとする画像認識の難問解決に極めて有効であることが分かり、この分野に大きなインパクトを与えた。以来、適用範囲の拡大が模索され、様々な認識タスクや画像処理の諸問題に適用されてきた。ディープラーニングの基礎から、何が出来て何が出来ないのかまで、研究の現状を概説する。
講師
岡谷 貴之
東北大学大学院 情報科学研究科 教授
プロフィール
1999年 東京大学大学院博士課程(計数工学)修了
同年 東北大学助教に採用
その後、准教授を経て、2013年より現職。この間、画像にかかわる逆問題を扱うコンピュータビジョンの研究に従事し、多視点幾何学からディープラーニングまで様々な対象に関心を持つ。
『人工知能は人の幸福を感じられるか』(講演 16:00~17:00)
価値と結びつかないビッグデータはただのコストである。我々は、10年以上にわたり、IoTが収集する大量データをいかに利益に変えるかを研究してきた。得られた答は、人工知能が人の幸せを感じられるようにすること。開発した人の幸せを最大化する人工知能とウエアラブルハピネスメーターは、18世紀に ジェレミ・ベンサムが夢見た「最大多数の最大幸福」の数値化を可能とする。従来よりも、1桁高速にあらゆる判断の正しさを知ることを可能とし、企業や経済や知識の成長を加速する。本講演では、この最新技術を紹介する。
講師
矢野 和男
株式会社日立製作所 中央研究所 主管研究長
東京工業大学 連携教授
プロフィール
1984年(株)日立製作所に入社。中央研究所で半導体の研究に従事し、世界初の単一電子メモリの室温動作を実証した。2003年頃から世界に先駆け、ビッグ・データの収集、活用技術に取り組む。センサーを付けている人同士の面会などを記録した「ヒューマンビッグデータ」から、時間の使い方・組織運営・経済 現象などの人間行動や社会現象を解き明かし、人間と社会に関する認識を根底からくつがえす科学的新事実を示している。論文被引用件数は2500件を超え、特許出願も350件以上。工学博士。IEEE Fellow。